つい先日、弊社のブログ記事がパクられる(盗用される)事件が発生しました。
今回は、ブログ記事のパクリ(盗用)を発見した経緯と、この問題を解決するために行った対処法をご紹介したいと思います。
また、「これはオススメしませんよ」というNG防止策についてもお伝えします。
今回のパクリ事案はライトな内容ですが、今のGoogleにおいては割とよく起こりうるケースです。
個人レベルで真面目にブログを運用している人には、お役に立てる内容だと考えています。
パクリ事例の要点を書いておきますので、あなたに必要だと感じたら、最後まで読み進めていただけたら幸いです。
・パクりを発見したのは法人が運営する電話占い専門サイト。
・在籍占い師の一人が「ほぼコピペ」で記事投稿していた。
・しかも、私のオリジナル記事よりも上位表示していた。
・対処法を実践した後、アクセスアップにつながった。
最悪の場合、あなたのオリジナル記事がパクリ記事扱いになる可能性がありますので、しっかりと対処していきましょう。
ブログ記事のパクリ(盗用)を発見した経緯
まず最初に、ブログ記事のパクリ(盗用)を発見した経緯についてお伝えします。
今回パクられたのは次の記事です。
弊社のブログは管理人自身がすべての記事を執筆していますが、自分自身の経験や考えを反映させ、1記事1記事魂を込めて書いているつもりです。
そんな記事の中でも、特にこの記事はエネルギーをかけて作りました。
お師匠さんから教えてもらった修行法の1つであり、かれこれ3年以上は毎日唱え続けている「カタカムナウタヒ」について公開したものです。
しかも、月間検索数は1,000~10,000で割と人気のあるキーワード。
だからこそ「しっかりと上位表示させて、多くの人に実践してもらいたい!」という思いで全力で書き上げました。
そのため、検索順位やアクセス数が気になって、ちょくちょくGoogleアナリティクスやサーチコンソールでチェックしていたんです。
検索順位としては、だいたい3位から8位くらいをいったりきたり。
3位と8位ではアクセス数が全然違います。
1位2位は厳しいにしても、3位には食い込みたい!
3位に食い込むために、定期的に記事の見直しをして微調整を繰り返していました。
そして、位表示しているライバル記事もまめにチェックしていたのです。
上位表示しているライバル記事って、だいたいいつも同じメンバーなんですよね。
でもある時、今まで見たことのない記事が上位表示していることに気が付きました。
そのサイトが3位で、私のサイトが8位。
「どんな記事が上位表示してるんだろう?」
と、もちろん気になってチェックしてみると…
あれ?
なんか見たことがあるような…
あっ、自分で書いた記事じゃん
え?パクリ?
ガーーーーーン!!!
微妙に語尾を変えてたりするけど、ほぼそのまんま。
正直、ショックでした。
何がショックだったかというと、パクられたという事実もそうですが、私の書いたオリジナル記事よりも上位表示していることにショックを覚えました。
しかも、パクリ主は約10000文字の文章を3分割し、3000文字×3記事という形で投稿していたのです。
つまり、オリジナルの劣化版です。
劣化版3記事のうちの1つが上位表示していることに驚きを隠せませんでした。
Googleのアルゴリズムどうなってんの??
と。
個人はツライ!?今のGoogleではよくある「法人びいきの検索結果」とは?
でも、こういう話って実は最近よく見聞きするんです。
最近のGoogleは個人よりも法人のサイトを優遇する傾向にあります。
Googleのアルゴリズムにおいては【E-A-T】といって、専門性や信頼性が重視されているのですが、【E-A-T】の点で「個人よりも法人の方が優れている」と評価しているのかもしれません。
実際、パクリ記事が掲載されていたのは、法人が運営する電話占い専門サイトでした。
数十人の占い師を抱えていて、それぞれの占い師が日記やお役立ち情報を投稿するオウンドメディア形式。
その占い師の中の一人が、私のブログ記事をパクって投稿していたんですね。
カタカムナはスピリチュアル要素も強いですから、占い師、そして電話占いサイトと相性が良いのでしょう。そして運営者が法人で信頼性がある。
Googleのアルゴリズムは、私のオリジナル記事もよりも、法人の劣化版のパクリ記事を高評価してしまったのです(涙)
実は、パクリは抜きにしても、こういったGoogleの法人(特に大手)びいきの事例はめちゃくちゃ多いです。
「体験談や考察を見たくて検索してるのに、検索結果にぜんぜん出てこない!」
「出てくるのは法人サイトばかり。しかも内容がショボい!」
こういった声も多く、Google以外のプラットフォームで検索する人も増えているという現実があります。
関連記事↓
別の記事でブログの14のメリットについて解説し、 個人で副業をするならブログが最強である! とお伝えしました。該当記事↓[sitecard subtitle=関連記事 url=https://growtus.org/blog-merit[…]
ブログ記事のパクリ(盗用)への対処法【体験談】
さて、話が少し脱線してしまいましたが、次に、ブログ記事のパクリ(盗用)へどのように対処したのかお伝えします。
達成したい目標を明確にしよう
今回、一番に達成したいことは
です。
また、今回の事例においては、
・記事投稿者…占い師
ということで、サイト運営者が知らないところでパクリが起こっている可能性が高いと判断し、なるべく穏便に済ませるため、次のような文言で削除依頼をしました。
(※「サイト運営者の管理体制が甘い」という指摘は置いておきます、笑)
実際に送信したパクリ記事削除依頼の文言について
タイトル
記事の削除依頼について文言
はじめまして、
コノハナサクラボ
https://ascension-poem.com/
というブログを運営しております、株式会社グロウタスの羽鳥と申します。
今回、記事の削除依頼の連絡をさせていただきます。
該当の記事はこちらの2記事です。
URL
URL
この2記事は、以下の記事の文章がほぼそのまま掲載されています。
2記事とも、コピペチェックツールで判定すると80%以上の一致率であり、
引用の範囲を超えているかと存じます。
Googleではペナルティ対象となる数値です。
大変お手数ではございますが、ご対応いただけましたら幸いです。
もしご対応いただけない場合、
【Googleに著作権侵害を報告する】
という形で対応させていただきますことご了承ください。
また、差し出がましいことと思いますが、
「R先生(URL)」という方が書かれた記事なのであれば、すべての記事を一度コピペチェックをした方が良いかもしれません。
何記事がチェックしましたが、一致率の高い記事がありますので。
こういった記事を放置しますと、長期的に見て御社のメディアの質を落とすことにつながると思います。
ご参考までに。
株式会社グロウタス 羽鳥
削除依頼に対する返信メール
この削除依頼に対して、次のような返信メールをいただきました。
返信メール
株式会社グロウタス
羽鳥様
お世話になっております、株式会社TのHと申します。
この度は弊社在籍の鑑定師のブログに関しましてご指摘のご連絡を頂戴し、ありがとうございます。
ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
今回羽鳥様よりご指摘いただいた二件のブログ内容を削除・取り下げさせていただくとともに、下記ブログも御社のメディアで公開されている内容と類似しておりましたので、三件のブログ内容に関する対応を行わせていただきます。
・記事タイトル
URL
今回の件につきましては、鑑定師にも確認を行わせていただき、今後同様のことが生じないように注意致します。
また、当該鑑定師のブログに関して、その他にも類似の内容がないか弊社でも確認と対応を行いますが、万一このようなことがあればご連絡いただけますと幸いです。
この度はご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
株式会社T
H(名前)
ありがたいことに、すぐに対応していただくことができました。
相手が法人の場合は、会社の看板がかかっていますので、早急かつ穏便に対応してくれるのかもしれません。
パクリ(盗用)記事削除のあとの経過報告
パクリ(盗用)記事が3位に掲載されていたときは、私の記事は8位に表示されていましたが、削除後にどうなったのかというと、3位~5位くらいに表示されることが多くなりました。
もちろん、アクセスも増えているので効果てきめんだったと言えます。
一時的であれパクリ記事の方が上位表示されていたことからも、その時点ではGoogleはパクリ記事を高評価していたわけですから…。
定期的に順位チェック等をして、記事がパクられていないかチェックする必要があるな~と思った次第です。
ブログ記事のパクリ(盗用)への対処法3ステップ【一般的なケース】
ブログ記事のパクリ(盗用)への対処法として、一般的には次のようなステップを辿ることになると思います。
ステップ①パクリ記事を掲載しているサイト運営者へ削除依頼
まず一番に行うことは、サイト運営者への削除依頼でしょう。
無料ブログの場合であっても、やることは同じです。上記の体験談をご参照ください。
ステップ②Googleへ著作権侵害による削除依頼
私の場合はステップ①のみで対処できましたが、もし、サイト運営者への削除依頼を無視されたり、対応してもらえなかった場合には次のステップへ進みます。
Googleに著作権侵害の報告をして、INDEX削除してもらいましょう。
以下のページより、著作権侵害による削除依頼を行うことができます。
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja
Googleに無事に対応してもらえたら、パクリ記事はGoogleのINDEXから削除されます。
INDEX削除というのは「Googleの検索結果に表示されなくなる」ということです。
Googleの検索結果への影響という点においては、あなたのサイトへのダメージはなくなるでしょう。
ステップ③記事やサイトそのものの削除依頼
しかし、GoogleのINDEXから削除されただけで、その記事やサイト自体はインターネットの空間上には残ったままになります。
Googleの検索結果には表示されないけど、ネット上に存在はしているという状態。TwitterやFacebookなどで直リンクを貼れば、アクセスできるという状態です。
その状態を不快に思うのであれば…
・レンタルサーバーであれば、サーバー会社へ報告&削除依頼。
という形で対応していくことになりますが、証拠を揃えるなど、なかなかの手間になるようです(汗)
ここまでやればパクリ記事はGoogleのINDEXから削除され、さらに、インターネットの空間上からも消去されることになります。
ごめんなさい。
私のケースにおいては
で穏便に解決することができたので、
ステップ③記事やサイトそのものの削除依頼
については現状は未体験となりますので、詳しいことはここで書くことができません。
詳しい内容をお知りになりたいなら、ネット上にたくさんの体験談が転がっていますので、そちらをご参照いただけたら幸いです。
オススメしないブログ記事パクリの未然防止策
ブログ記事のパクリ(盗用)の未然防止策としてたくさんの方法が公開されていますが、以下の防止策は基本的にオススメできるものではありません。
一般的にコピーする時って、次の画像のようにドラッグして選択し、「Ctrl+C」か「右クリックして“コピー”をクリック」というやり方でコピーすると思いますが、それが出来なくなるということです。
確かにこの方法によって、コピペはしにくくなりますが、悪意をもってコピペをする人にとっては正直あまり効果はありません。コピペ・盗用する方法は他にもありますので。
逆に、善意をもって引用して紹介したいと思っている人が、それを出来なくなってしまいます。「Ctrl+C」や「右クリックコピー」ができなければ、面倒になってやめてしまうでしょう。
ユーザービリティは確実に低下しますので、基本的にはパクリ(盗用)防止策にこの方法を採用するのは控えましょう。
ちなみに、サイトによってはこの防止策はオススメできます。
例えば、キャッシングや漫画ネタバレなど、もろアフィリエイトサイトです。
こういったもろアフィリエイトサイトは、読者が引用紹介する可能性は極端に低いです。
コピーするとしたら、同じようにアフィリエイト目的の同業者でしょう。
ですので、もろアフィリエイトサイトであれば、ケースバイケースですが「右クリックやテキスト選択を禁止する」という方法もオススメでしょう。
まとめ~ブログ記事のパクリ(盗用)に負けずに頑張りましょう
以上、
・ブログ記事のパクリ(盗用)への対処法
・オススメしない防止策
などなどお伝えしました。
今回の当ブログのパクリ事例は、「ブログ記事のパクリ」という枠の中では、わりとライトな内容だったと思います。パクリを指摘することで、すぐに記事の削除対応をしていただけましたので。
もし、パクリ記事の削除対応を無視・拒否された場合には、
・記事やサイトそのものの削除依頼
といった対応をしていく必要があります。
もし、GoogleのINDEXから削除されないまま放置してしまった場合、もしかしたらあなたのオリジナル記事よりもパクリ記事が上位表示する可能性があります。
・あなたの記事→Googleがパクリと判定
という最悪の結果になる可能性もゼロではありません。
特に最近のGoogleは個人よりも法人をひいきする傾向にあるため、個人でブログを運営している人は要注意です。
自分が頑張って執筆したブログ記事がパクられる(盗用される)のはとてもショックですが、しっかり対処して、めげずに頑張っていきましょう。
以上、最後までお読みいただきましてありがとうございました。